こんにちは!ライターの東ひがしです。
突然ですが、皆さんは地方のコミティアに行ったことがありますか?
私は先月初めて「九州コミティア1」に行きました。開催地は、漫画の街・北九州市小倉。自分の住んでいる街での開催と、大好きなクリエイターさんが出展するということで、コミティア初心者でしたが行ってきました!
今回はその様子をレポートしたいと思います。
1. コミティアってどんなところ?
百聞は一見に如かず
「コミティアに行ってみたいけど勇気がない…」
「出展したいけど不安…」
「そもそもコミティアって何!?」
私もコミティアに行く前は、このような不安や疑問がありました。でも、行ってみると、とても楽しいイベントだとわかりました。まずはコミティアについて少し説明します。
コミティアとは
『コミティアとはプロ・アマを問わないマンガ描きたちが自主出版した本を発表・販売する展示即売会です。(中略)…「創作物の発表の場」として販売物はオリジナル作品のみに限定しています。なお、オリジナル作品であればマンガ以外の表現、イラスト、小説、評論、音楽、グッズ、…などの販売も可です。また、商業誌コミックスの販売も出来ます。』(COMITIAホームページより抜粋)
簡単に言うと、コミティアはオリジナルの作品を展示・販売できる場です。オリジナル限定なので、パロディや二次創作物は出展できません。またコスプレも原則禁止です。
コミティアはオリジナル作品中心なので、漫画やアニメに詳しくなくても大丈夫!同人誌が中心なので、絵の上手い方がたくさんいますが、音楽やグッズでの出展者もいます。初心者でも十分楽しめます!
また、地方のコミティアは東京COMITIAよりも開催規模が小さいため、初めて行く人には特にオススメです。九州コミティアの会場は、1時間もあれば見て回れました。
2. いざ九州コミティアへ!
九州コミティアとは
九州コミティア1は、2017年9月18日(月祝)が記念すべき第一回目の開催でした。会場は、北九州市の小倉駅から徒歩5分にある西日本総合展示場AIMの3階です。
会場の広さは中学校の体育館くらい(たぶん)。初めてのコミティアで緊張していたため、会場内の様子を写真に撮るのをすっかり忘れました、ごめんなさい。
会場に入るのその前に
いざ、会場へ!…の前にやることがあります。九州コミティアでは入場する際にカタログ(九州ティアズマガジン)の購入が必要です。
この「カタログ」は、コミティアに参加している出展者(サークル)さんたちの情報や、会場の見取り図など、コミティアを楽しむための情報がたくさん載っています。会場の入り口で販売しており、値段は500円でした。カタログは再入場のときにも必要になります。
入り口で無事カタログを購入し、いざ入場!会場は正面の通路を挟んで、左右の空間に分かれていました。真ん中の通路には、見本誌が置いてあるコーナーや、東京コミティアの委託販売所が、右側には出張編集部がありました。
出張編集部は、漫画雑誌の編集部が漫画の持ち込みを受け付けており、才能が認められればデビューできるかも・・・?
まずは見本誌展示コーナーをチェック!今回のイベントで販売しているものを、一度に見ることができます。テーブルごとに「BL」「少年向き」「少女向き」「イラスト」などジャンル分けしてあります。
置いてある同人誌やイラスト本は、裏に出展ブース番号が書かれているので、会場見取り図と照らし合わせて、出展場所を調べることができます。購入したいブースの場所を忘れずにメモ!
3. 大好きなクリエイターさんに会う
勇気を持って話しかける
最初に向かったのは、サークル「ラビオリの菓子折り」さんのブース。出展者はハスダさんと野口さんの2人組です。実は私、ハスダさんの大ファンで、九州コミティアに行くきっかけもハスダさんが出展するとの情報をTwitterで見かけたからなのです!
お二人は友人で熊本からの出展とのこと。1人では迷ってしまう出展も、友だちと一緒ならやってみようかな!という気持ちになりますよね。お二人は個人での活動の他に、ミチクサノタリという共同制作もされています。
ミチクサノタリは共通のキャラクターを設定をした上で、各自が自由に物語を作っていく、という面白い試みです。同じ人物が異なるタッチで描かれ、物語が徐々に違う方へ進んでゆく…パラレルワールドのような不思議な世界観が感じられて、非常に興味深かったです。
詳細は下記のサイトをご覧ください。
Twitter ハスダ@hasmithso
Twitter ◇@harukanoguchi
ミチクサノタリ共同原案 http://michikusanotari.tumblr.com/
4. 新しい出会いと運命の出会い?
新しい出会い
グッズを購入し「ラビオリの菓子折り」のお二人と別れて、歩きながら出展ブースを見ていると、他とは違う雰囲気のブースが目に入ってきました。近付いてみると、テーブルにはロシア語の書かれた同人誌。そして鎮座するベテランオーラの方……
「良かったら見てください」という声に誘われて、一冊手に取ると表紙には「ラフマニノフ」の文字がありました。
ラフマニノフと聞いてピンときた人はクラシック音楽通ですね。ロシア音楽家を題材にした同人誌を制作しているサークルでした。留守keyという名で、のぶさんとあおさんのお二人で制作しているそうです。
当日は企画・制作担当の「のぶさん」が東京から一人で参加されていました。私は学生時代にオーケストラに所属していたこともあり、知っている曲の同人誌を二冊購入しました。
コミティアでクラシック音楽の話ができるとは予想もしていなかったので、ちょっと感激…。
Twitter あお 留守key@aoyamatakanorikey
運命の出会い?
ひと通り出展サークルを見終わり、そろそろ帰ろうかな…と思って出口に向かっていると、「東京コミティア、委託販売しておりまーす!」という声が。
東京COMITIAと地方で行われている各コミティアは、運営団体は別であるものの協力関係にあり、九州コミティア会場内で東京コミティアの委託販売が行われていました。その委託販売所で見つけて、即購入したのがこちら!
はしゃさんの『眠くなる前に話したいことがあと3つあって』です。はしゃさんはイラストレーターで、素敵な日常イラストや、海外生活のレポートなどをSNSで発信されています。
『眠くなる前に…』は、友人のちろさんのツイートを元にはしゃさんが漫画を描き、それを一冊にまとめた作品です。Twitterで漫画を見たときから、この本、絶対欲しい!と思っていました。
しかしその人気と希少本ゆえに、手に入れるのはかなり難しくあきらめていたのですが…九州コミティアで出会えるとは驚きでした!運命の出会いです。掘り出し物が見つかるのも、地方コミティアの醍醐味かもしれません。
Twitter はしゃ@hasya31
あとがき
九州コミティア1レポート、いかがでしたか?
行ってみるまでは、どんなイベントだろう…と不安や疑問がありましたが、振り返るととても楽しいイベントでした!
普段はSNSのつながりしかないクリエイターさんと直接会って話せたり、新しい出会いがあったり…。会場をくまなく見て回れるのも、地方コミティアだからできることです。
出展に挑戦してみようと思っている方は、地方コミティアで初出展してはいかがでしょう?一人が不安な方は、友人を誘ってみるのも良いかもしれませんね!
以上、九州コミティア1レポートでした。